大滝古戦場

   

上ノ国町字館野周辺  地図

大滝古戦場 東軍は明治元年11月11日に松前を発し江差に向かって進軍した。
部落民より大砲を持った松前藩兵がいるとの情報を得た東軍は、即時応戦できる隊形で星 恂太郎の指揮する歩兵が十三曲という地点に達したとき、道路右側の大滝山の西斜面方向より大砲が撃ち込まれ戦闘が開始された。
東軍は右の山手から額兵隊の一部を迂回させて、深い谷を渡り、嶮岨な山を這い登り、敵陣の後方の高地に出て攻撃させる作戦をとった。
彼我の本隊が射撃の応酬をしている間に、東軍の挺身隊は迂回に成功し、松前軍の背後の高所から銃撃を浴びせかけたため、松前藩隊長の氏家丹宮が戦死し、大砲や戦死体を残して江差方面へ退却した。
館新城から江差に退避していた松前藩主・松前徳広は、大滝の敗報が入ると、江差を即刻引き払い、熊石に後退することをに決し、その日の夜に熊石に向けて退却した。