通らずの渕

   

高崎市倉渕町岩氷周辺  地図

姉妹観音 小栗上野介家臣の塚本真彦の妻のミツは、長女チカを義母のマキに託し、長男と2人の幼女を連れて別行動で七日市藩を目指した。
ミツは追われる身の恐怖と焦燥から、疲労と空腹で泣き叫んだり、ぐったりとして意識を失い動けなくなっている子らを抱え、進退極まり、心を鬼にして幼女2人を絞め殺し、川に沈めて流されないように重石をし、夫真彦の忘れ形見である嫡男の乳飲み子を背負い、別行動をしていた義母と長女のあとを追った。
観音像は平成5年(1993年)建立。